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大人の男のカッコよさとはこういうことである。

公開日: : 最終更新日:2014/06/25 オヤジ論, カルチャー

今日、インターFMの「TERAOKA MUSIC」という番組をたまたま聞いていたら、元東京スカパラダイスオーケストラの冷牟田竜之がゲスト出演していて、スカの歴史とか話をしていた。

僕は正直、スカという音楽にはあまり興味もなかったし、スカパラもほとんど聴いたことがない。

というわけで、スカについても、スカパラについても、冷牟田というミュージシャンについても、音楽的な側面から語れることは何もない。

しかし、この番組での彼の語りを聞いていると、この人はロックだなあと思ったし、彼が造る音楽も(ジャンル的にはスカなのだが)ロックだなあと思ったのだ。

聞けば、スカパラが売れてメンバーも売れっ子になって、忙しくなりすぎてツアーはもちろんライブもできない。そんな状況にフラストレーションを感じてスカパラを脱退。

「オーセンティックスカをベースにした男臭いルードなサウンドを創ろうと思い立ち」新しいバンド作りを決意したらしい。

それで、若いメンバーを集めて一からスカをやろうと考え、バンド・メンバーを探し始めるのだが、ライブハウスなどに足しげく通ってひとりずつ見つけていったらしい。

印象的なのは、ジャンルに拘らず、ミュージシャンの音とルックスだけで選んだこと。

普通はスカをやろうとすれば、スカをやっているミュージシャンを集める。

その方が効率的だ。

しかし、冷牟田はそうはしなかった。

だから、メンバーの中には「スカってなんですか?」という人間もいて、そこから教える必要があったという。

スカの曲を聴かせ、リズムはこう、ハイハットのタイイングはこう、スネアはこう、、

みたいなことをいちいち教えていったという。

そういうことを、50代のオヤジ・ミュージシャンが20代。30代の若いミュージシャンに行って、バンドの音を作っていったという。

僕はその話を聞いていて涙が出てきた。

これぞ大人の責任というものだろう。

そして、大人の男のカッコよさだとも思った。

なにしろミュージシャンという人種は、人一倍、カッコいいことに敏感な連中だ。

若ければなおさらだ。

その若いミュージシャンたちが、自分より10歳以上、20歳以上のミュージシャンから、自分がやったことのない音を学ぶ。そして、自分たちの音を作っていく。

これは、つまり、冷牟田という男がカッコよくなければできないことだ。

冷牟田が出す音、作ろうとする音、今まで作ってきた音。

それがカッコよくなければ若いミュージシャンは付いてこないし、リスペクトもしない。

僕も大学生や20代の若者たちと一緒に、新しいソーシャル・アクションを生み出そうとしているが、冷牟田のようにどこまでカッコよくなれるか、もっともっと頑張らなければと思った次第だ。

それで、肝心の The Manの音はどうかというと、こちらを参考にして欲しい。

http://youtu.be/u5aznx4tGd0

これはもうロックである。

まあ、これがスカだろうがロックだろうがジャンルはどうでもよいのだが、50を超えたオヤジが若い連中を新しい何かを作っていく、そんなオヤジになりたいと、すでに50代後半の僕も思うのだった。

この「The Man」。5月21日にファースト・アルバムをリリースしているので、ぜひ聴いてみて欲しい。

http://the-man.jp/1st-album-「the-man」release/

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